私は2025年7月末にIT系のコンサルファームを退社し、9月頭から不動産テック企業に入社しました。入社後の配属先は営業系の部署。しかし、私自身営業経験はゼロです。
営業と聞くと、〇〇ハウスや〇〇生命のように「気合とパッションで数字を取ってくる仕事」というイメージが強く、正直「自分にはできる気がしない…」と不安でいっぱいでした。
とはいえ、入社した以上「できません!」と言うわけにもいきません。そこで、配属先で成果を出すための取っ掛かりを探していたところ、目に留まったのがこのタイトル。
『この1冊ですべて分かる営業の基本』
これは読むしかない!とAmazonでポチりました。
本の概要・著者紹介
『この1冊ですべて分かる営業の基本』は、営業の役割や流れを“体系的”に整理して解説した入門書です。細かい営業トークやテクニックにフォーカスするのではなく、営業とは何か?を根本から理解できる「地図」のような一冊。

著者の横山信弘さんは、企業研修やコンサルティングを手がける営業指導のプロ。著書は累計100万部を超え、テレビや雑誌でも多数取り上げられています。実務経験に基づいた内容なので、机上の空論ではなく現場で役立つ知見が詰まっています。
学び・気づき
① 営業という言葉の定義
私は正直「営業=お客様に商品を売り込んでお金をいただく仕事」くらいにしか考えていませんでした。
しかし横山さんは、営業をこう定義しています。
営業とは「お客様」の「利益」を支援し、その「正当な対価」をいただく仕事。
つまり営業は「①お客様」「②利益」「③正当な対価」の3要素で成り立つ。
誰でも相手にするのではなく、顧客を見極め、その利益に貢献し、適切な報酬を受け取ることが本質だと気づかされました。
(正直この本を読んでいなかったら、私は安易に値引きで勝負していたかもしれません…)
② 第1印象よりも「第3印象」が大切
営業といえば、決まった髪型・スーツ・時計・流暢なトークが必須…そんなイメージを持っていました。
ですが横山さんは、もちろん第一印象も大事だけれど、結局は「行動習慣」が人の評価を決めると説きます。
例えば、お客様からの相談に真摯に応える姿勢や、要望にスピーディーに対応できているかどうか。
信頼関係を築くためには、見た目よりも日々の行動が問われる。これは営業もコンサルも変わらないと感じました。
③ 雑談スキルの重要性
信頼関係を築くうえで欠かせないのがコミュニケーション。
営業は訪問していきなり製品説明を始めるわけにはいきません。避けて通れないのが「雑談」です。
私自身、雑談が苦手で「次何を話そう…」と頭が真っ白になることが多々ありました。
そんな私に刺さったのが、このフレームワーク。
「木戸に立てかけせし衣食住」
- き→季節
- ど→道楽
- に→ニュース
- た→旅
- て→テレビ
- か→家庭
- け→健康
- せ→世間
- し→仕事
- 衣食住→衣食住
著者はこれらの話題を具体的な情報までお客様ごとに使い分けて準備し、商談に臨むそうです。
ここまでやるのか!と思いつつ、このホスピタリティ精神はぜひ取り入れたいと思いました。
(来週から営業部の先輩に同行するので、雑談の実践練習もしてみます…!)
こんな人におすすめ
- 営業職に就いたばかりで、まずは全体像を押さえたい方
- 営業経験はあるが「体系的な整理」ができていないと感じている方
- 提案やクロージングの前に「営業とは何か?」を根本から理解したい方
- 営業マネージャーとして新人教育の教材を探している方
- 転職で営業にキャリアチェンジしようと考えている方
購入リンク

まとめ
『この1冊ですべてわかる営業の基本』は、営業を「地図」として示してくれる入門書でした。
営業に必要なのは強引なセールストークではなく、信頼関係を築く行動習慣と準備。
特に「営業とは何か?」という定義や「雑談スキルの重要性」は、自分の仕事にもすぐ活かせる学びでした。
営業職に就いたばかりの方、これから営業を体系的に学びたい方にはぜひおすすめしたい一冊です。
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